昔、些細な喧嘩で別れた恋人がいる。
どうしても、別れる理由に納得できなくて、話をしに行きたかった。。
ところが、彼の家は辺鄙なところにあって、ちょっと・・・ってなかなか自力ではいけなかった。(笑)

 かと言って、迎えにきてくれるはずもなく、ふと、自分の足で彼の家まで行ってみようか?という衝動に駆られた。

 そうだなぁ、私の下宿先から、彼の家まで30kmくらいはあったと思う。しかも、ほとんどが上り坂。。
これって、走っていける距離かしら?!

 今から走ったとして、朝には着けるかなぁ?!
それとも、夜は交通量が多くて危ないから、朝から走って、夕方には着けるかなぁ?!
 そんなことを考えたことがあった。

 汗だくで、現れた私を、彼は迎えてくれるのか、無視されるのか・・
なんか賭けみたいだなぁ・・・と。

 結局、受け入れられないのが怖くて、そんな馬鹿な真似はしなかったのだけど、なんだか、近くを走る機会があって、その道の10kmほどを走ってみた。

 昔の恋人の家へと続く道。(笑)

 今なら30kmくらい簡単に?!走ってしまうのだろうけど、当時はきっと無理だったなぁ・・・と、昔のことを思いながら走る。
本当は、家まで行ってみようかな?と思ってたんだけど、途中で馬鹿らしくなってやめる。。(笑)

 やっぱり、その彼とは、上手く行かない運命だったんだろうな。。
彼へと続く道は、ゴールへの道ではなかった。。
私が走る道は、この道じゃなかったんだなぁ・・・と、途中で折り返す。

 息子の待つ場所まで・・・。(笑)

 でもね、彼と一緒にいた時間は、それなりに楽しかったんだ。
ただ、些細なことを話し合って、一緒に乗り越えられない関係だったから、仕方なかったんだよね。。

 あの後、もう一度やり直そうとしてくれた彼の気持ちに、今度は私が応えられなかった。。
もう、これ以上傷つきたくない・・・。

 彼のためには、走れなかった。
たった30kmでも・・・。

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